(1)災害ボランティアセンター運営基本方針
①【大原則】復興の主人公は被災者、それを支えるのがボランティア
・「被災者」「被災地」優先であることを理解していただいた上で活動を紹介する。
②復興に向け、被災者の心に寄り添いながら、協力して活動する
・自分に合わせて活動するのではなく、被災者のペースに合わせて活動する。
③マナーを守り、プライバシーを尊重する
・依頼者の個人情報がわかる書類は紛失しないよう管理する。
④ボランティア自身の健康とケガに気をつける
・活動中の事故に備え、ボランティア保険に加入してもらう。
・体調不良や怪我をしたら、直ちに活動をやめる。
⑤感染症予防対策
・新型コロナウイルス、インフルエンザ等感染症の流行時には、必要な予防対策をとる。
(2)ボランティアの受付および派遣の基準
センターで受付を行うボランティアは専門知識・技術や経験、年齢性別に関係なく労力・物資・場所・情報等を提供する一般ボランティアとし、派遣に関して以下の対応を行う。
①災害時要配慮者への対応
災害時に支援や情報が届きにくく、他者の支援が必要な方からの依頼については優先度を検討し、対応する。
②商店・事業所への対応
商店などからの依頼に対しては…
・ボランティアが入ることで被災地での仕事を奪うことにはならない。
・ボランティアが入ることで通常運営に戻すことができ、早期復旧につながる。
・従業員が被災して復旧が進まない、自営業などで、もともとの従業員数が少ない。
などの視点からボランティアを入れるべきかを検討する。また、商業ベースの活動はボランティア保険が適応されないケースもあり、事前に保険会社に確認する。
③ボランティアの安全確保
奥多摩町が行う応急危険度判定において赤・黄色の判定を受けた家屋での作業や土砂災害警戒区域・特別警戒区域を考慮し、二次災害の危険性の有無などボランティアの安全確保が可能な活動の見極めを行う。この他、対応できないケース、どう対応すべきか迷った時などは、班内で相談する。班内だけでは結論が出せそうもない場合は、社協災害対策本部へ報告・相談を行う。
(3)想定される活動の内容について
災害時のボランティア活動の内容は、被災者の生活全般にわたる。被災直後は、避難誘導、安否確認、瓦礫の片付けなど危険を伴うものから、ある程度の時期を過ぎると復興に向けての支援へと内容が変化する。基本的には、危険度が高く、専門性が必要な活動はボランティアではなく、町災害対策本部など他の方法を紹介する。
また、被災直後はニーズがあがってきにくいので、社協職員やボランティアなどが避難所などの地域を回り、被災者ニーズを拾い上げる。
〈災害ボランティア活動内容 参考例〉
避難所の手伝い | トイレ設置、救援物資の配布、夜間の電話当番、炊き出し、声かけ、
子どもの遊び相手 |
緊急生活支援 | 水汲み、物品提供(ブルーシート、軍手、紙おむつ、粉ミルク、生
理用品、下着、風邪薬、生野菜) |
屋内片付け | 家具荷物移動、部屋片付け、品物探し |
引っ越し手伝い | 荷物運搬(運転手と車を確保する) |
屋外片付け | ガレキ片付け、ゴミ片付け(危険を伴わない活動) |
生活支援 | 保育、介護、家事援助、話し相手 |
情報収集 | 被害状況の確認、被災者の健康状態の確認 |
情報発信 | 広報の作成(チラシ・ポスター・HP・メールマガジン) |
専門知識経験が必要な活動 | 外国の方への通訳、視覚・聴覚障害者への通訳など |
〈避難所で行うプログラム〉
~足湯ボランティア~ 足湯は専門的な知識や設備がなくても実施ができます。 お話しをしながら手をマッサージし、心と体がほぐれ、心になる不安や迷いなどの「つぶやき」を聞きます。 生活課題の把握にもつながります。 |
~行茶ボランティア~ 一緒にお茶を飲みながら話を聴くことで、ストレスを抱えている被災者に、心休まるひと時を過ごしていただく活動です。 お話する中で、被災者のニーズを把握することも目的としています。 |
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